ゲイツ財団は4日、5歳の誕生日を迎える前に死亡する子どもの数が今年、2024年よりも約20万人増える可能性が高いとする報告書を公表した。国際的な援助削減が原因としている。

財団によると、予防可能な子どもの死亡数は今年は480万人と、24年の推定460万人から増加する。2000年以降、子どもの死亡数はほぼ半減しており、死亡数が前年比で増加するのは今世紀に入って初めてという。

財団の理事長であるビル・ゲイツ氏は「何十年もの間、世界は子どもたちの命を守るために着実な進歩を遂げてきた。しかし今、課題が山積する中、その進歩は逆転しつつある」と年次報告書の序文で語った。

この報告書は、貧困削減と健康増進に関する国連の持続可能な開発目標に向けた進捗状況を追跡する目的で作成されている。例年9月に発表されるが、今年は世界的な保健資金を巡る不確実性のために公表が延期された。

国際援助削減は米国から始まったが、その後は英国やドイツなど他の主要援助国にも広がっている。報告書によると、全体として、保健分野への世界開発援助は24年と比較して今年は27%弱減少した。

[ロイター]
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