<常識破りの新薬は癌細胞を「内側」から爆破する>

白血病患者に朗報だ。アメリカの研究チームが最先端のナノテクノロジーで一般的な癌治療薬を再構成。癌細胞殺傷力を最大2万倍に高め、毒性も低減することに成功した。

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米ノースウェスタン大学国際ナノテクノロジー研究所の研究者らは、一般的な抗癌剤の5-フルオロウラシル(5-FU)を球状核酸(SNA)というナノ構造体に再設計。小さな球を覆うDNA鎖に直接組み込むことに成功した。これにより、健康な細胞を傷つけず、はるかに強力で的を絞った治療が可能になる。

急性骨髄性白血病(AML)は進行が速く治療の難しい血液の癌で、アメリカでは今年約2万2010人がAMLと診断され、1万1090人が死亡すると予想される。小型動物の実験では、新薬の白血病細胞への侵入効率は従来の治療薬の12.5倍に向上。癌細胞殺傷力は最2万倍、癌の進行は59分の1に減少した。しかも検出可能な副作用は見られなかったという。

「同じ効果がヒトでも得られるとしたら、実に大きな進歩だ。抗癌剤治療の効果や反応率の向上、副作用の減少が期待できる。いずれも癌治療で常に重要視されてきた目標だ」と研究チームを率いたチャド・ミルキン所長は言う。

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健康な組織は無傷のまま