ところが年をとると、この掃除が追いつかなくなります。年老いた体内では、老化細胞が増えるけれど、免疫は少なく、疲れています。彼らは「とても、追いつかない......」と嘆きながらも働いてるような状態です。
結果として、炎症物質が体中にたまり、慢性炎症の原因になるのです。このように、老化すると慢性炎症が起きやすくなります。
慢性炎症は病気の原因になる
慢性炎症は、さまざまな病気の原因になります。人体のあちこちで問題を引き起こします。
たとえば、血管の内側に慢性炎症が起きると、炎症はじわじわと血管壁を傷つけます。血管壁が傷つくと、そこに脂肪がたまりやすくなります。これが動脈硬化の始まりです。
血管が徐々にせまくなり、最終的には心筋梗塞や脳卒中といった深刻な病気につながる可能性もあります。脳の神経で慢性炎症が起きると、アルツハイマー病などの原因になることもあります。 炎症が神経細胞にたんぱく質のかたまりをつくり、脳の機能を低下させてしまいます。
内臓脂肪で慢性炎症が起きると、インスリンの働きが悪くなり、糖尿病になるリスクも高まります。 内臓脂肪に潜む炎症が、全身の代謝に影響を及ぼします。
多くの病気と関係があるからこそ、慢性炎症を防ぐことが健康長寿につながります。
次のページ