本誌は、イギリスで30年以上歯科医として経験を積んできたリチャード・ミラー=ホワイトにも取材を行った。同氏は、がん患者は細菌、ウイルス、真菌(カビ)などによる感染症に対して特に脆弱であると説明している。

「がんが進行するほど、また治療が強度を増すほど、感染症のリスクは高まります。口腔内の感染が免疫系を『シャットダウン』させることは通常ありませんが、免疫の働きを弱めることはあります」

「たとえば慢性的な歯の膿瘍や歯周感染があると、免疫系は常にその対応に追われる状態になります。その結果、免疫力が徐々に低下し、他の病気への抵抗力も弱まる可能性があります」

さらにミラー=ホワイトは、口腔内の炎症が体の他の部位の炎症を引き起こすこともあると指摘。歯周病をきっかけに、細菌や炎症性の化学物質が血流に入り込むことで、全身に悪影響を及ぼす恐れもあるという。

ミラー=ホワイトは、感染症のリスクを下げ、免疫機能を保つためには、バランスの取れた食事、適切な口腔ケア、十分な睡眠、そして定期的な歯科受診が不可欠だと強調している。

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