女性は頭部と全身に重度のやけど
車内で事件が起きた列車はシカゴ中心部の駅に到着し、女性がプラットフォームで倒れ込んでいる間にリードはその場から立ち去ったという。女性は頭部と全身に重度のやけどを負い、重体で病院に搬送された。名前は公表されていない。警察は事件翌日にリードを逮捕したが、その際にリードは犯行を認める発言をしており、監視カメラ映像と同じ服を着ていたという。
今回のような事件は異例で、シカゴ交通局の統計によれば昨年の交通機関内での犯罪件数も13%減少していた。それでも交通機関の安全性は以前から懸念されており、こうした事件が注目を集めやすい状況にもあった。
例えば今年8月には、ノースカロライナ州シャーロットの電車内で23歳のウクライナ人難民イリーナ・ザルツカが、背後から男に刺されて死亡する事件が起きた。この時も車内のカメラが撮影した犯行時の映像がSNSで拡散され、大きな話題となった。
シカゴ警察のアントワネット・ウルシッティ本部長は記者団に対し、今回の事件は単発的なもので他の事件との関連は確認されておらず、また動機も分かっていないと述べた。またシカゴのブランドン・ジョンソン市長は犯行を非難し、次のように呼びかけた。「シカゴ市民には、街中でも家の近所でも、そして公共交通機関でも、安全を感じる権利がある」
有罪判決を受けた場合、リードには最長で終身刑が科される可能性がある。事件発生の前にはリードと被害者の女性が口論をしていたという情報もあり、シカゴ警察は口論の様子を録画した人に情報の提供を呼び掛けたが、詳細はいまだ明らかになっていない。
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