ウクライナのジャーナリスト、ユリー・ブトゥソフは3月30日の進軍について、機甲攻撃としては数カ月ぶりとなる規模だと述べた。

ロシアはこれまで控えていた戦車など装甲車の使用を再開

ロシアは、戦車やほかの戦闘車両を用いた大規模攻撃を周期的に仕掛けている。2023年はじめには、ウクライナ南部の村ヴフレダル周辺で、3週間にわたる攻撃を展開。ウクライナ当局はこれについて、2023年3月前半にニューヨーク・タイムズ紙に対し、「ウクライナ戦争が始まって以来、戦車による戦闘としては最大規模だ」と述べていた。

またロシア軍は、ウクライナ軍が拠点を置いていたアウディーイウカに対する初期の波状攻撃で、戦車と装甲車両を多数失っている。ウクライナはこの戦闘の最中に、破壊されたロシア軍用車が同都市周辺の草原に散乱しているとみられる映像を公開。米シンクタンクISWによると、ロシアは、アウディーイウカに対する1回目と2回目の波状攻撃後、「装甲車を温存するべく、歩兵隊主導の攻撃に切り替えた」という。

ウクライナの防衛シンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は、3月30日のロシアによる攻撃直前に、ロシア政府はアウディーイウカ周辺において「戦車を含む装甲車の使用を再開した」と述べていた。

ウクライナ軍は今回の動画のように激しい抵抗を行っているが、それでもロシア軍はここ数日で、アウディーイウカの南西と西でさらに軍を先に進めたと、ISWは最新評価で述べている。

(翻訳:ガリレオ)

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