13日に行われた台湾総統選で、与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳副総裁が中国の圧力をはねつけ勝利した。頼氏は「台湾の民主主義の歴史に新たなページを刻んだ」と勝利宣言した。

民進党は現選挙制度下で前例のない3期目の政権を担うことになる。

頼氏は、中国との関係は現状を維持するとしながらも、「中国からの脅威や脅しから台湾を守る決意だ」と述べた。中国は選挙に向けて、頼氏を危険な分離主義者として非難していた。

頼氏はまた「対立に代わる」対等な立場での中国との協力と対話の必要性を強調したが、具体的な内容は明らかにしなかった。

蔡英文現総統は4年前の選挙で50%以上の得票率で地滑り的再選を果たしたが、頼氏の得票率は4割程度にとどまった。

中国政府は選挙結果が出た後すぐ反応、台湾世論の主流を民進党は反映していないことを示したと強調した。台湾との関係を巡る方向性が変化することはないとし、台湾は中国の一部だと改めて指摘した。

頼氏は、民進党が議会で過半数を失ったことにも言及。法案や予算を通すのが難しい状況にあり、総統選を争った最大野党・国民党の侯友宜氏、第3政党・台湾民衆党の柯文哲候補と、台湾が直面する問題を解決するため協力すると語った。

[ロイター]
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