イスラエルは北隣のレバノン南部に対する攻撃を実施し、親イラン組織ヒズボラの精鋭部隊「ラドワン部隊」に所属する司令官を殺害した。ヒズボラの活動に詳しい関係筋がロイターに対し明らかにした。

死亡したのはラドワン部隊の副官を務めていたウィサム・タウィル司令官。イスラエルとの国境から約6キロ離れた地点にある集落で、乗っていた車両が攻撃され死亡した。この攻撃でヒズボラ戦闘員1人も死亡した。

この件に関してイスラエルは今のところコメントしていない。

レバノンの情報筋によると、タウィル氏はイスラエルとの紛争で死亡したヒズボラ関係者の間でも最も地位が高い人物の1人。

パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとイスラエルが戦闘を開始して以降、イスラエル軍とヒズボラは主に国境付近で交戦を続けてきた。これまでにラドワン部隊のメンバーを含めヒズボラの戦闘員130人以上が死亡している。

先週にレバノンの首都ベイルート郊外のヒズボラが支配する地域でハマス幹部サレハ・アルーリ氏が無人機(ドローン)攻撃で殺害されたことを受けて軍事的緊張がさらに高まり、ヒズボラは6日、イスラエルに62発のロケット弾を発射したと発表。アルーリ氏殺害への最初の対応だとした。

ヒズボラの副指導者ナイム・カッセム氏は7日、全面戦争を開始することは望んでいないが「イスラエルがわれわれに全面戦争を仕掛けるのならば、われわれはためらうことなく、全力で応じる」と表明した。

[ロイター]
トムソンロイター・ジャパン
Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に安心な水にアクセスできる社会の実現へ
人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に安心な水にアクセスできる社会の実現へ
PR
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます