ところがX上では、こうした表向きの主張と、紅海の入り口にあたるバベルマンデブ海峡付近で中国海軍が救難信号に対応しなかった問題の矛盾を指摘する声がすぐに上がった。フーシ派は、イスラエルに向かう商船の同海峡の航行を阻止する意向を明らかにしている。

環球時報の投稿にはコミュニティノートが付き、中国海軍が11月下旬に商船の救難信号を放置した件を報じた本誌英語版の記事にリンクが貼られた。

この時、米国防総省の報道官は、国際的な海洋法やルールでは「近くを航行中のすべての船が救援に駆けつけなければならない」ことになっていると指摘した。

コミュニティノートとは、最近注目のXの新機能だ。誤情報に対抗するためのものだが、あくまでもユーザーの投稿頼りで、真偽を確認するメカニズムはない。

2017年以降、中国海軍の特別部隊はジブチにある兵站基地から補給を行っている。現在、派遣されている中国海軍第45次護衛艦隊は、駆逐艦「ウルムチ」、フリゲート「臨沂」、総合補給艦「東平湖」から成る。

フーシ派の攻撃は見て見ぬふり?

同艦隊はアデン湾に10月2日に到着したが、商船に対するフーシ派の攻撃に関与せよとの司令は受けていないようだ。フーシ派は攻撃に対艦弾道ミサイルも使用しており、紅海の北の海域で香港籍のコンテナ船に向けて発射された事例がある。

本誌は中国外務省と中国国防省に電子メールでコメントを求めたが、回答は得られなかった。

アントニー・ブリンケン米国務長官は12月に入り、中国の王毅(ワン・イー)外相との電話会談で、この海域における国際的な責任を果たすよう釘を刺した。

「紅海におけるフーシ派の商船に対する攻撃は、海上の安全と、あらゆる国が順守義務を負う国際法に対する受け入れがたい脅威となっている」と、ブリンケンは王に述べた。

アメリカは有志連合を創設して紅海の航行の安全を守ろうとしているが同盟国は及び腰で、中国の国営メディアはアメリカ主導の作戦に批判的な報道を続けている。

「アメリカの呼びかけは同意を得られなかった。(同盟諸国から)同調されるのに慣れているアメリカが、今やノーを突きつけられている」と環球時報は25日の記事を締めくくっている。

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