ヘンダーソンは「軍には民間の全ての仕事がある」と語る。彼自身、海兵隊での前職はトラックの運転手だったという。

新兵採用のプロセスにも、最終的な入隊者数を押し下げる要因があると、ユースティスは指摘する。

一日に審査できる人数に限界があることに加え、身体検査や経歴検査が強化されたことにより、入隊申し込みから合格通知が出るまでの時間が長くなり、途中で考えを変えてしまう若者が増える結果をもたらしているというのだ。

アメリカの若者の健康状態が総じて悪化しているという問題もある。

2020年には17~24歳の77%が、肥満などの健康上の理由か、犯罪歴などのために軍務に不適格であるという統計が示された。

そんななか、Z世代にアピールするべく軍は新たな工夫を凝らしているようだ。

ヘンダーソンによると、空軍は入隊希望者を募るキャンペーン会場で、若者がドローン操作のシミュレーションを体験できる特別仕様のトラックを用意している。

「今は軍のほうが、若者の言葉を使って歩み寄ろうとしている」

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