イスラエルはイスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻に備え、ガザ周辺に戦車を集結させた。ハマスを一掃するとしている。軍トップのハレビ参謀総長は「今は戦争の時だ」と述べた。

ブリンケン米国務長官は12日、イスラエルのネタニヤフ首相とテルアビブで会談。共同記者会見で、米国はイスラエルの「側にいる」と述べ、イスラエルに対する支持を表明した。

ハレビ氏は、ハマスによる攻撃を可能にしたガザ周辺の安全保障を巡る失敗から「教訓を学び、調査するが、今は戦争の時だ」と述べた。

オースティン米国防長官は、米軍はイスラエルへの安全保障支援に何の条件も付けていないと述べた。その上で、米政府はイスラエル軍がハマスとの紛争において「正しいことを行う」と期待しているとした。

ハマスはイスラエルのガザ攻撃に対し立ち上がるようパレスチナ人に訴え、東エルサレムとヨルダン川西岸で13日に抗議デモを行うよう呼びかけた。

イスラエルの公共放送KANによると、7日からの大規模攻撃によるイスラエル側の死者は1300人を超えた。イスラエル人や外国人が連れ去られガザで拘束されているが、イスラエル当局はそのうち97人を特定したとしている。

一方、イスラエルはガザの包囲と空爆で報復しており、ガザ当局はパレスチナ人1500人超が死亡したとしている。

赤十字国際委員会は、ガザの病院の非常用発電機の燃料が数時間以内に枯渇する可能性があると述べ、国連世界食糧計画(WFP)は食料と水が危険なほど不足していると危機感を示した。

欧米で治安懸念も

欧米では治安対策を強める動きも出ている。パリの警察はパレスチナ人を支持する無許可の抗議集会を散会させるため、催涙ガスや放水車を使用。アムステルダムとロンドンでは一部のユダヤ人学校が安全上の懸念から臨時休校となる。

米国ではニューヨークとロサンゼルスの当局が、シナゴーグ(ユダヤ教会堂)やユダヤ人コミュニティセンター周辺などで13日に警官の配置を増やすとした。

[ロイター]
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