乗り継ぎ便が往復ともキャンセルだったが

スイス代表団は小グループに分かれ、スイスと韓国をドイツ経由で往復した。ロビン君のグループは、スイス=ドイツの便が行きも帰りも欠航になった。そのため、韓国入りが1日半遅れた。ヨーロッパのフライトは、昨夏以来、コロナ禍がもたらした空港職員の人手不足により、遅延や欠航が続いている(昨夏、ヨーロッパの空港で、ロストバゲージが頻発したニュースを覚えている人も多いだろう)。昨年より状況は改善されているとはいえ、ロビン君たちのようなことがまだ起きるのだと驚いた。

ロビン君たちは、航空会社からお詫びとして水筒などのアメニティーをいくつかもらえた。そのため、ロビン君の不快感は消えたという。また、帰国時、仁川国際空港近くで宿泊したホテルがスパやフィットネス施設も備えていて非常に快適で、旅の終わりを心地よく締めくくれたとのことだった。

ちなみに、今回のジャンボリー・スイス代表団への参加費用は1人4100フラン(約67万円)だった。1000フラン(約16万円)がキャンプ代としてジャンボリー組織委員会に支払われ、残りは準備代や航空券代、事前プログラムの宿泊代などに充てられた。

充実していた事前プログラム

ロビン君は、「韓国に着いて、暑さにショックを受けました」と話した。ヨーロッパも猛暑日はあるが、やはり暑過ぎは不快だ。筆者も数年前の7月の終わりに韓国を訪れたが、非常に暑かったことを覚えている。

「とにかく汗が噴き出てきました」と言うロビン君には、スイス代表団の事前プログラムが待っていた。ソウル市内観光(寺院や様々な美術館、市場などの訪問)、韓国の文化 (K-POP やテコンドー)を知る安城市での1日という日程だった。韓国の人たちと交流でき、普段味わえない料理を食べ、自由時間には歴史美術館を訪れたり射撃場に行ったりして楽しかったそうだ(遅延なく到着したほかのメンバーは、地元の人たちと一緒に韓国の伝統的な農業や料理を体験する1日も体験した)。

 

韓国人が英語をあまり話さなかったのは意外だったという。英語が苦手なのか、間違いを恐れて話したがらないのかはわからないとのこと。料理も甘めのものが多くて、意表を突かれたという。筆者が韓国を旅行した時は、味噌汁にも辛味を付けてあったほど全般に辛めの料理が多かったから、子どもたちのことを考慮して、辛くない料理が出されたのかもしれない。

チューリヒ州出身のロビン君
チューリヒ州出身のロビン君。暑さをしのぐため、帽子や冷感タオルは手放せなかったという(写真提供:ロビン君)

テントで快眠でき、虫刺されもなし

セマングム地区の面積は、ソウルの3分の2に当たる。ジャンボリーの会場はその一地区で、約8.8平方キロメートルある。スイス代表団のテントから片方の端まで徒歩1時間、別の端まで徒歩20分かかったと、ロビン君は説明してくれた。各国のテントの場所の間に大小のコンビニがいくつかあり、食品や衣類やタオルが販売されていた。ロビン君は、ハンディファンと水に濡らして使う腕カバーをすぐに買って使った。

 

報道されているように、もともと干拓地だった会場には木陰などの自然が作る日陰は少なかった。スイス代表団が確保した日影は、写真のように、共有テントとメンバーのテント内のみだったという。しかし、スイス代表団はアイソトニック飲料や水を十分確保し、水分補給を徹底していた。活動も短縮して、日陰で扇風機をかけて休憩を多く取るようにしていた。

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