<プーチンの演説を聞く聴衆が取らされた不自然なほどの「ディスタンス」はコロナ予防のため? 影武者だとバレないため?>

ウクライナで苦戦を強いられ、国内で支持と求心力を失いつつあるとも言われるロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、いよいよ他人を信用できず「怯える」ようになったのか──。6月12日にプーチンが行った演説の様子を見た人々の間では、誰も自分のそばには近寄らせたくないという大統領の心理が表れたような、「聴衆との異常な距離感」が大きな話題となった。

■【動画】なぜこんなに遠い? ロシアウォッチャーの間で話題になった、プーチンと聴衆の距離

ウクライナ内務省のアントン・ゲラシチェンコ顧問は、「ロシアの日」であるこの日の演説に臨むプーチンの動画をTwitterに投稿し、「小さな男が、国民を恐れながら(彼と聴衆との距離に注目)、途方もない犯罪を実行している」と述べた。

クレムリンで行われた式典でプーチンは、聴衆から不自然なほど離れた場所で演説を行った。この演説でプーチンは、最近のウクライナの反転攻勢には言及しなかったものの、自らが「特別軍事作戦」と呼ぶウクライナとの戦いに参加している兵士を支援するため、ロシアへの思いによって「社会を一層強く結束させる」よう国民に呼びかけた。

スウェーデンのニュースサイト「へーラ・ヒッシンゲン」の発行人であるマルクス・ハンキンスは、「プーチンが聴衆に対して取っているディスタンスを見てほしい」とTwitterに投稿。「パラノイア(不安や恐怖によって抱く被害妄想など)がすぎるのでは?」と指摘した。

プーチンの厳格なコロナ感染対策

聴衆がプーチンの演壇からこれほど遠く離された実際の理由は分からない。可能性の1つは、大統領が新型コロナウイルスへの感染を恐れているということだろう。たしかにプーチンは近年、クレムリンでの各国指導者との会談の際、長いテーブルの両端に座ることが多いようだ。

また最近、クレムリンの元警護官が、プーチンは「自己隔離」の状態だと明かしている。ロンドンに拠点を置き、調査報道を手がける「ドシエセンター」が4月に公開したインタビューで、ロシア連邦警護庁(FSO)の元警護官のゲレブ・カラクーロフは、次のように語っている。

「(クレムリンの職員は)行事の前にはいつも2週間の隔離生活を送らなくてはならない。たとえその行事がたった15分か20分であってもだ。2週間の隔離を済ませ、条件を満たした要員が常にプールされている。彼らは『クリーン』だとして、プーチンと同じ部屋で職務を行うことが許された」

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影武者であることを隠すため?
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