3月の安値更新銘柄

最後に、高値更新銘柄とは反対に、3月に新安値を更新したのはどのような銘柄だったのかも確認しておきましょう。

大型株では、人材派遣・求人メディアのリクルートホールディングス<6098>への売りが止まらず、16日に昨年来安値3690円を付けました。アメリカの子会社で求人検索サイトを運営するインディードの成長が鈍化しており、23日には大規模な人員削減を発表するなど構造改革を進めています。

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大手の不動産株も安値更新が相次いでいます。「丸の内の大家」とされる三菱地所<8802>は、24日に昨年来安値1539円を付けました。住友不動産<8830>も同日に昨年来安値2854.5円と売られました。

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2022年秋頃から台頭していた金利の先高感で不動産市況が悪化するとの見方に加えて、テレワークの普及でオフィスビルの市況が回復せず、物色の蚊帳の外となっている状況です。

物色の流れをつかむヒントに

3月の高値更新銘柄(および安値更新銘柄)から、注目の銘柄をいくつかご紹介しました。これ以外にも、さまざまな銘柄が新値を更新しています。

冒頭に述べたように、相場全体のムードによってもこうしたトレンドは常に変化していきます。新値更新の銘柄について調べてみることで、新たな物色の流れをつかむヒントになるでしょう。

[執筆者]

佐々木達也(ささき・たつや)

金融機関で債券畑を経験後、証券アナリストとして株式の調査に携わる。市場動向や株式を中心としたリサーチやレポート執筆などを業務としている。ファイナンシャルプランナー資格も取得し、現在はライターとしても活動中。株式個別銘柄、市況など個人向けのテーマを中心にわかりやすさを心がけた記事を執筆。

※当記事は「かぶまど」の提供記事です
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