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ウイルス研究の危険性を指摘するクエイ DR STEVEN QUAY

私は研究者として査読付きの論文や報告書を390本、執筆してきた。20年には私だけでなく、同じような指摘をしていた研究者も学術誌に論文を送ったが、データの是非を検証されることもなく却下された。

その後、私の論文は査読されるようになったが、学術界はこの種の研究への関与を拒否していると感じた。やがて彼らは「SARS-CoV-2が研究室から生まれたことを示す査読済みのデータはない」と公に主張するようになった。

思うに、学術界は情報の門番として非常に不道徳な方法で、研究所由来のウイルスであるという情報の侵入を阻止してきたのだろう。

私は15年にコロナウイルス感染症の治療法に関する特許を取得しているが、評論家からは現役のコロナウイルス専門家ではないというコメントも頂戴した。

私の研究結果の正当性が証明されていないことは残念だ。このウイルスは数百万人の命を奪った。情報の門番や、権力の座にある一部の人々は、必ずしも道徳的に仕事をしているわけではない。

とはいえ、わずかながら雪解けは始まっているようだ。

SARS-CoV-2の感染が研究室から始まったと推測することは許容範囲になったが、今のところ、ウイルスの感染力などを高めるための「機能獲得実験」によって操作された証拠があるという主張はタブーだ。

生物兵器開発プログラムの一部ではないかと話題にすることも容認されていない。

機能獲得実験のリスク

一方で、世界中の研究所から米国立衛生研究所(NIH)のジェンバンク(ヒトゲノムの解読結果を公開しているデータベース)のシステムに登録された遺伝物質を私たちが調べたところ、3種類の機能獲得実験が行われている証拠が見つかった。

機能獲得実験のリスク
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