習は首相職を廃止したわけではない。だが膨大な統治業務を自らに集中させ、国務院を無力化し、首相は命令を実行するだけの行政官にした。
だが、洪武帝とは異なり、6月に70歳の誕生日を迎える習は、若くもなければ、能力も高くない。
あと10年もすれば(習が権力の座にとどまればの話だが)、晩年の毛のようにもうろくするだろう。そうなれば政策の質は低下し、領導小組や委員会の活動は滞る。
習の統治能力が低下すれば、クーデターが起こるかもしれない。それを主導するのは、かつての紅衛兵と同じくらい冷酷な、側近でありながら彼が信用できない、もっと若いリーダーだろう。
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