「この訓練はアメリカが今後数カ月間に(F16の)供与を認める可能性が高いことを示している。そのために前もって打った布石だ」と、元英陸軍士官のフランク・レドウィッジは本誌に述べた。

レドウィッジは、ウクライナにF16の供与を行うかどうかの決定はいずれ行われるとの見方を示すとともに、実際にはパイロットだけでなく地上管制スタッフの訓練も必要になるだろうと述べた。

だが米国防総省のコリン・カール次官(政策担当)は2月28日、まだアメリカも他の国もF16の供与を決めたわけではないとし、「絶対に手にすることがないかも知れないシステムの訓練を(ウクライナ軍兵士に対して)始める」としたら「それは理にかなわない」話だと、暗にF6供与に向けた実践訓練であることを否定した。

下院軍事委員会に対しカールは、ウクライナは最終的に、スウェーデン製のグリペン戦闘機や英空軍のトーネード戦闘攻撃機を運用することになるかも知れないと述べた。つまり、F16の訓練は大して役に立たない可能性があるというわけだ。

また、新型のF16を「新規生産」してウクライナに供与するとすれば、3~6年間かかるだろうと彼は述べた。

<H4>「今はまだ考えていない」とバイデンは言うが

F16をウクライナに供与し、訓練を行うとした場合、「最も早くて」約18カ月後になるとカールは述べた。

カールはまた、ウクライナが既存の戦闘機を置き換えるためには、長期的に50~80機程度の第4世代戦闘機が必要になるだろうとの米空軍の見方を伝えた。

第4世代戦闘機はかなり先進的な機体ではあるが、最新型の第5世代とは違い、ステルス機能を備えていたとしても限定的なものだ。

ロシアによるウクライナ侵攻が開始からちょうど1年の2月下旬に受けたインタビューで、ジョー・バイデン米大統領はF16の供与の可能性を再度、否定した。

「当面は考えていない」とバイデンはABCニュースに対し述べた。

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