58個の未知の銀河が存在か

米技術解説誌のポピュラー・メカニクスは、天の川を「透かして」その向こうにある天体を把握することができた形であり、「エキサイティングな」発見であると評している。

研究チームによると、今回複数の観測データから得られた赤方偏移のデータは、一般的な銀河団にみられるパターンと一致したという。このためチームは、発見された複数の銀河が、互いに重力の影響を及ぼし合う「銀河団」を形成していると考えている。

現時点で研究チームは、この銀河団には58個前後の銀河が含まれると推定している。ただし確証を得るには、今後さらに調査を進める必要があるようだ。論文の執筆に加わったチリ国立アンドレス・ベーリョ大学のダンテ・ミンニティ氏は、米メディアのヴァイスのインタビューに対し、「クラスターの規模を推定するには、分光赤方偏移によるさらなるデータが必要です」と語っている。

美しく輝く天の川だが、そのまばゆい光が災いする形となり、背後にある天体は長年謎に包まれてきた。近赤外線による観測と赤方偏移量の推定により、見えない銀河の存在が明かされつつあるようだ。

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