その常連たちと、ネパール人が最近増えてきたという話になったとき、85歳のおばあちゃんがこう言った。

「いろいろマナー(の問題)とかあるけれど、本当に根を下ろしたいなら、徐々にでもいいから溶け込んでもらいたい。それができないから出稼ぎの人はイヤ」

新宿区の住民なので、平均的な日本人よりは外国人に慣れているはずだ。それでもこうした言葉が口をつくのだから、同じように思っている人は多いだろう。

逆に言えば、骨を埋めるつもりで努力するなら移民も受け入れたいということだ。

新大久保の現在の姿は、少子高齢化が進む日本の未来像だと思う。

一時的に姿を消している外国人も、コロナが落ち着けば再び増加するだろう。観光客だけでなく、学生も労働者も来る。いずれ東京のあちこちに外国人集住地区ができるのではないか。

願わくは、そうした場所に住む移民たちが地域社会にもっと溶け込み、地元住民と良好な関係を構築してもらいたい。

そして日本人自身も、どうすればそう仕向けられるかを今のうちから考えておいたほうがいいのかもしれない。

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