それが特に当てはまるのが韓国だ。日本とは民主主義的な価値観やリベラルな価値観を共有し、互いの大衆文化やテクノロジーを高く評価している。そして米リーハイ大学のホー・イーナン准教授が指摘するように、中国政府も自分たちにとって都合がいいと判断すれば、日本により融和的な姿勢を見せてきた。

残念ながら中国がアジアでの影響力の拡大を模索するにつれて──特にアジアからアメリカを駆逐しようとする場合には──彼らにとって日本は相いれない存在になるだろう。

そしてこのプロセスのなかで、中国の指導部は反日の歴史と国民感情を掘り起こし、多くの国民が日本に対して抱く後ろ向きな感情をあおり立てるだろう。

日本と韓国の関係については、もっと希望が持てる。これまで韓国政府は、台頭する中国に対して強硬な姿勢を取ってこなかったが、それは変わりつつあるようだ。これから韓国は、中国を相手に力のバランスを取る政策に移行するかもしれない。

そうなった場合、韓国の指導層は日本とのパートナーシップについて前向きな論調をつくり出す必要がある。そこで歩み寄り、双方が満足できる着地点を見いだせるかどうかは、日本の指導者に懸かっている。

From thediplomat.com

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