家族の問い合わせに答えないあっせん業者

夕刻には、この恐ろしい知らせはメキシコや中米諸国にまで広がっていた。

あっせん業者は家族に対し、1週間にわたってロペスさんが存命なのではないかと希望を抱かせてきたが、7月5日、ゴンザレスさんは夫の遺体を写真で確認した。

ゴンザレスさんは、夫の死後、自閉症の息子のケアのための費用に窮していると話している。

最悪の事態を恐れていたアルバレスさんは、あっせん業者に30回以上も電話して息子の安否を確認するよう求めたが、業者は彼女からの電話を着信拒否した。

アルバレスさんはサンアントニオまで足を運び、オルテガさんの遺体を確認した。2014年以来、息子の顔を見るのは初めてだった。

故郷で行われたオルテガさんの葬儀では、35年前にテキサス州内の有蓋貨車の中で窒息死した移民を悼むバラードが演奏された。「空気は尽きていき、誰にもなすすべはなかった。助けを求める声を聞いた者は誰もいない」

歌詞が流れる中、遺族はオルテガさんの墓に赤いバラを投げた。

オルテガさんの子どもの出産予定日は12月31日だ。

(Daina Beth Solomon記者、Jackie Botts記者、Laura Gottesdiener記者、翻訳:エァクレーレン)

[ロイター]
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