<米軍は、低高度でほとんどの無人機を検知・識別・無力化できる防空システムを既に開発済み>

イランはロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対して、ウクライナ侵攻で使うための無人機の提供を計画しているが、アメリカはそれに対抗する技術の開発を進めている。

米ホワイトハウスは7月11日、イランがロシアに対して武器搭載が可能なものも含む「数百機」の無人航空機(UAV)を提供する準備をしているとの見方を示した。

この新たな情報は、ジョー・バイデン米大統領が中東歴訪を目前に控えたタイミングで入ってきたもの。バイデンはイスラエルとサウジアラビアを訪問し、そこでイランの核開発問題について話し合う見通しだ。

AP通信によれば、ジェイク・サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は11日の会見で、「我々が得た情報は、イラン政府がロシアに対して、武器を搭載できるものを含む最大数百機の無人航空機を供与する準備をしていることを示している」と述べた。

サリバンはさらに、イランによる支援は、ロシアがウクライナとの戦闘で「自分たちの武器を失っている」ことのあらわれだとつけ加えた。

無人機を無力化させる地対空防御システム

武器搭載可能な無人機は、戦闘において脅威になり得るが、アメリカは最近、無人機を無力化することができる技術を開発した。

軍事ニュース専門サイト「ディフェンス・ポスト」の2月の報道によれば、米海軍の情報機関である海軍情報戦センター(NIWC)は、無人機を含む各種兵器を検知・識別・無力化させる能力を強化した、低高度の地対空防御システムを開発した。

ディフェンス・ポストは、海兵隊防空統合システム(MADIS)と呼ばれるこのシステムについて、無人機に対抗するための360度のレーダー、スティンガー地対空ミサイル、重砲、多機能の電子線装備が搭載されていると説明。2022年内にさらなる試験や評価が行われる予定だと報じた。

NIWCアトランティックの地上システム統合担当官であるライアン・プライスは、同システムは軍に「きわめて重要な優位性」をもたらすものだと述べた。

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