助けを求める旅の途中、娘は死んだ......ある家族の話

飢えに耐えかね、住み慣れた村を捨てたという一家もあるようだ。北アイルランドのアイリッシュ・ニュース紙は現地を取材し、そこで出会った家族の例を報じている。

夫婦と8人の子供たちから成るこの一家は、かねてから干ばつで農作物の不作に喘いでいた。そこへ、多数飼っていたヤギも最後の一匹が死に、食糧のつてをすべて失ったという。助けを求めて村を発ち、20日間をかけて70キロの道のりを歩いていたところ、取材班に出会った模様だ。

直近まで子供は9人いたが、一家は3歳のフェイサルちゃんを旅の途中で亡くした。飢えによる衰弱だったという。父親は同紙に、悲痛な面持ちで語っている。「旅に出たその週のうちに、彼女の命は尽きました。亡骸は道端に埋め、旅を続けなければなりませんでした。ほかに手はなかったのです。残された家族の命を救わなければなりませんでした。」

記事によるとこうした痛ましい出来事は、現地ではめずらしい話ではないのだという。ソマリア南東部のゲド地域では、比較的よくある事態だと同紙は述べている。

東アフリカにおける日照りは改善の見込みが立たず、10月から始まるはずの次の雨季も、降雨は見込めないと予測されている。悲惨な事例が続くことのないよう、状況の好転が望まれる。

動画:干ばつ被害が深刻な東アフリカ