BBCの元王室特派員、ピーター・ハントはツイッターにこう投稿した。「驚くべきは、政治家たちが驚いていないことだ。誰一人として、これが王室の常識なのかと問う者はいない」

「我が国の立憲民主主義の支持者たちは、事実上の国王が300万ユーロの現金を受け取ることに何の疑問も持たず、平然としているように見える」。

もしこれが「ヘンリー王子が現金を受け取った、という見出しだったら、いったいどんな反応になるか想像してほしい」と付け加えた。

公人のための基準設定委員会の委員長を務めていたアリスター・グレアム卿は、サンデー・タイムズ紙に、この現金のやりとりは「実にショッキング」だと語った。

「私は政治家と王族を区別していない。カタール政府が皇太子の財団に贈り物をしたいのであれば、多額の現金を渡すのではなく、寄付のための適切な方法があるはずだ」と、彼は言う

だが女王の元報道官ディッキー・アービターは、テレビのニュース番組「グッドモーニング・ブリテン」でこう語った。「送金小切手ではなく、現金で寄付したことは、見栄えは良くない。しかし、寄付として現金を差し出されたら、受け取りを断るということはないだろう」。

さらに「何か不正行為があったと言われているわけでもない。なぜ、みなさんがこのことで興奮しているのか、私にはわけがわからない」とも言った。

しかし、「現金の寄付は珍しいことで、普通は送金小切手か銀行振り込みだ。今回の件は異例だ」と付け加え、「皇太子はおそらく、相手の気分を害したくないという理由で受け入れたのだろう」と語った。

相次ぐ財団寄付疑惑

このやりとりで使われた500ユーロ紙幣は2018年末で発行が停止されたが、当時、フランスのミシェル・サパン元財務大臣は「この紙幣はあなたや私が食べるものを買うためというより、誠実でない取引を促進するために使われている」と語った、とガーディアン紙は報じている。

チャールズ皇太子の広報担当者は声明でこう述べた。「シェイク・ハマド・ビン・ジャシムから受け取った慈善寄付金は直ちに皇太子の慈善団体の1つに送金され、正しい手順に従って適切に処理されたことが確認されている」

この新たな疑惑の直前にも、皇太子の別の慈善団体であるプリンス財団でスキャンダルが起きていた。この財団は、事業のためにイギリスの市民権を申請していたサウジアラビアの実業家に寄付と引き換えに名誉勲章を与えたのではないかと報じられ、同財団の最高経営責任者マイケル・フォーセットが辞任した。

今回の問題については、警察の捜査と並行して、スコットランド慈善事業規制局(OSCR)による捜査も行われている。

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