主要NVEと世界的な広がり

NVEの主要グループには、下記のようなものがある。

・The Com

サイバー犯罪なども含んだ広範囲のネットワークで、その一部にNVEのグループも含まれている。分散型サイバー犯罪ソーシャルネットワークとして機能しているほか、自らの功績を自慢する場にもなっている。また、互いを攻撃(サイバーと物理の両方)して金を奪うようなことも横行している。かつてThe Comのメンバーだった19歳の少年がDOGEに参加したこともある。

10年以上活動を続けており、他のグループとの重複も多く、これを他のグループの吸収と呼んでいるレポートもある。サイバー犯罪とNVEは重複しないとされているが、ひとりの人物が両方に関わっていることもある。

・764

2021年に、当時15歳の少年によって設立された。名称は彼の郵便番号の下3桁。若年層を標的に自傷行為や虐待を強要し、その記録を共有する国際的なグループとして知られていたが、リーダーと幹部が逮捕され、世代交代の後は暴力行為中心に変化した。

2021年から2024年にかけて、米国在住の764の少なくとも12名が、セクストーション、CSAM関連犯罪、未成年者に対する犯罪で逮捕された。

ネオナチや加速主義グループ、後述のMKYと関係を持っていることもわかっている。グループ内で分派し、676、CVLTIST、Court/Courtbox、Kaskar、Harm Nation、Leak Society、H3llなどの派生グループができた。これらを含めて764ネットワークなどと呼ぶこともある。

・MKY(Maniac Murder Cult、Маньяки: культ убийства)

MKYは2017年に活動を開始し、2019年には路上での乱闘や通行人(路上生活者とみられる者も含む)への襲撃を収めた短編動画がVKontakteで共有されるようになった。TelegramとVKontakteには、計38本の動画が公開されている。Telegramで共有された動画や画像は、ネオナチやスキンヘッドに関連するものが多い。

2021年には、ロシアの6つの都市で年間で計18名のMKYメンバーが逮捕された。ロシアの連邦保安庁(FSB)の発表によると、「ウクライナのネオナチ青年組織MKYの支持者106名に対する捜査を実施した」とされている。

MKYは、現行の社会秩序を暴力行為によって破壊しようとする過激な加速主義グループのひとつとされている。MKYに加入するためには、オンライン、オフラインを問わず、恐喝、虐待、暴力行為を行うことが要求される。

加入するためにルーマニア人の高齢女性を殺害し、さらに他の高齢男性を殺害しようとした様子を自ら撮影し、その後殺人および児童ポルノ所持の容疑でルーマニア当局に逮捕された男もいる。

凶悪な犯罪者という「名声」を求めて