2028年大統領選の民主党候補をめぐる予想が熱を帯びるなかで、かつて党内で圧倒的な力を持っていたクリントン夫妻の存在は影を落としそうだ。「クリントン疲れ」という言葉が生まれたのは、クリントンの私的スキャンダルが史上2度目の大統領弾劾につながった27年前のことだった。

職務遂行能力は高く評価され、退任まで人気は高かったが、次期大統領選に出馬した自分の副大統領からは距離を置かれていた。有権者がクリントンのスキャンダルや言い訳にうんざりしていることが世論調査で示唆されたからだ。大統領選は結局、政治経験の浅いジョージ・W・ブッシュが勝利を収めた。

ある意味でヒラリーの大統領への挑戦が失敗に終わったのも、この疲労感が原因と言えるかもしれない。ヒラリーは2度の選挙でいずれも政界の新参者(オバマとトランプ)に敗れた。特に2度目の大統領選では、何かと評判の悪い対立候補に敗北。トランプ時代の幕を開ける結果を招き、民主党は「チーム・クリントン」と完全に決別すべきだという声が高まった。

ジョン・オソフ上院議員やロー・カンナ下院議員(いずれも大統領候補を目指す可能性あり)は、関連文書に繰り返し登場する面々を「エプスタイン・クラス」と呼び、支持を広げている。現在の経済格差やポピュリズムの高まりは、金融規制緩和やNAFTA(北米自由貿易協定)といったクリントン政権時代の政策決定への再検証を迫っている。

クリントン夫妻が議会証言
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