もうひとつトランプ政権お得意の誇張は、今回の米軍の作戦にベネズエラの人々がいかに熱狂しているかという点だ。ベネズエラではこの10年で推計によると人口の約20%、800万人が、機能不全のマドゥロ政権から国外に逃れた。彼ら国外在住者の64%が軍事力による政権交代を支持しており、国内在住者の支持率(34%)のほぼ2倍である。

もっとも、全てを捨てて国外に逃れた人は、国内に残ると決めた人より、はるかに強く反マドゥロを主張すると考えられる。軍事力による政権交代が民主主義を回復する最善の手段かという問いには、国外在住者の約55%が同意したのに対し、国内在住者は約25%だ。

祖国を踏みにじられた屈辱

メディアは歓喜のデモを盛んに報じ、ある司祭は「神はドナルド・トランプを用いて、27年間の抑圧の鎖からベネズエラを解放しようとしている」と語ったという。しかし、作戦への支持を過剰に拾い上げているバイアスは明らかだ。「街頭インタビュー」や、長年の苦難に耐えてきたベネズエラ難民の歓迎ぶりとは裏腹に、実際の世論調査の支持率は筆者の予想よりはるかに低かった。

ベネズエラ難民が軍事作戦を支持しない理由