「ドンバス地方での戦いは、大規模な作戦や戦略のもとに、膨大な数の戦車や装甲車、飛行機、大砲を投入した第二次大戦を思い起こさせるものになるだろう」と、NATO閣僚との会談を終えたウクライナのドミトロ・クレバ外相は語った。

「そして、ロシアの準備状況から見て、これは局地的な作戦では終わらないだろう。今、ウクライナを助けてくれなければ、助けが遅すぎて多くの人々が死ぬことになる。今というのは、数週間ではなく数日という意味だ」

ロイターが報じたところでは、チェコはすでにT-72戦車5台とBVP-1またはBMP-1追跡式歩兵戦闘車5台をウクライナに送った。

だがイギリスとドイツは共にウクライナからの戦車派遣の要請を拒否した。イギリスのボリス・ジョンソン首相は 「それは適切ではない」と発言した。

「ウクライナ当局は近いうちにドンバスの各地域で戦闘が活発化すると予測している」と、ウクライナ国防省のオレクサンドル・モツヤニク報道官は語った。

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は11日、ロシア国営放送のインタビューで停戦をしないと宣言し、ウクライナ側外交官との和平交渉のために攻撃を中断するつもりがないことを明らかにした。

ロシア政府は、この新たな局面でウクライナ侵攻のロシア軍総司令官としてアレクサンドル・ドボルニコフ将軍を任命したと言われている。ドボルニコフはシリア内戦で、バシャル・アサド大統領を支援するロシア軍を指揮し、残虐行為をはたらいたとされる。

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