また、ミサイル能力には標的の特定と追跡の能力も含まれるが、ロシアの場合、センサーを組み込んだ戦闘ネットワークは未開発のままだ。

「数年前、アメリカは高度ミサイルの実験および開発の面でかなり遅れていると言われていた」と、戦略国際研究センターの上級研究員トーマス・カラコは言う。「そうは言っても、アメリカは多くのプログラムを慎重にゆっくりと進めている」

そして、米空軍の極超音速攻撃巡航ミサイル(HCAM) と米陸軍の長距離極超音速兵器(LRHW)が米海軍と共同で開発されていることを、カラコは指摘した。

米戦略軍の元司令官ジョン・ハイテンは11月にCNNの番組で、中国の極超音速ミサイル実験は中国政府がアメリカに奇襲核攻撃を仕掛ける可能性があることを示していると語った。

だがカラコは、ロシアと中国が軍事力をアピールするなかで、アメリカは「こうした空からの攻撃に対抗するために、独自の防空システムを進化させている」と語った。

大言壮語でも対処は必要

開発がどこまで進んでいるにしろ、ロシアの極超音速ミサイル計画は2026年まで延長された新戦略兵器削減条約(新START)の後継となる条約の協議の対象になるだろう。

専門家は自国の軍事能力を自慢するプーチンの主張を大言壮語に過ぎないと考えるかもしれない。だが政治家は、少なくとも公にはプーチンの脅威を真剣に受けとめている。指導者たちはウクライナの国境で進むロシアの軍備増強をどうすべきか考えなければならないからだ。

「ロシアは体を膨らませることによって敵を追い払おうとしている巨大なフグのようなものだ」と、コノリーは言う。「われわれに脅しをチラつかせながらプーチンは何をやろうとしているのか、その好ましくないたくらみは明らかだ」

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