バイデンの前任であるドナルド・トランプ前大統領は2020年の時点で、2021年5月1日までにアメリカ軍を完全撤退させることでタリバンと合意していた。だが、バイデン政権はこの合意よりも撤退が長引くことを示唆し、9月11日をめどに撤退を完了する方針を明らかにした。しかし結局、アメリカはこの期限を待つことなく、撤退を完了させるとみられる。

アフガニスタンに駐留するアメリカ軍の司令官であるオースティン・スコット・ミラー陸軍大将は、アフガニスタン軍への指揮権移譲を見届けるため、今後も同国にとどまる予定だ。

国防総省のジョン・F・カービー報道官は7月2日、記者団に対し、「我々のアフガニスタンにおける任務は続く」と述べた。「我々は、8月末までにアフガニスタンから撤退するとした大統領の指揮に従って、安全かつ秩序だった撤退を実施し続ける」

タリバンは、トランプ政権との交渉の一環としてアメリカ軍への攻撃を中止した。だがその間も、新たな地域に勢力を拡大し、アフガニスタンの政府および治安維持関連施設への攻撃は続けていた。

TOLOの報道によると、7月3日には、タリバンの兵士20人からなる武装勢力が、国境警備隊の詰所を攻撃したという。これは、アメリカ軍がバグラム空軍基地からの撤退を完了した翌日のことだ。

(翻訳:ガリレオ)

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 世界宗教入門
2026年5月5日/12日号(4月28日発売)は「世界宗教入門」特集。

イラン戦争の背景にある三大一神教を基礎から読み解く[PLUS]宗教学者・加藤喜之教授の「福音派」超解説

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます