米上院でトランプ前大統領の弾劾裁判が来週開始するのを前に、トランプ氏の弁護団は2日、私人であるトランプ氏を弾劾裁判の対象とするのは違憲とする書面を提出した。

弁護団は、1月6日の連邦議会騒乱へのトランプ氏の関与を否定した上で、上院にトランプ氏を裁いたり同氏の公職資格を剥奪する権限はないと主張した。

トランプ氏の弁護士を務めるデービッド・ショーン氏は1日、FOXニュースのインタビューで弾劾裁判を「完全な違憲」と指摘。「私が生涯見てきた中で最も軽率な手続きで、必要のない分断を招いている」と語った。

こうした中、検察官役を務める民主党の下院議員らも書面を提出し、連邦議会騒乱直前にトランプ氏が支持者を「弾薬を込めた大砲」のように議事堂に向かわせたと主張した。

「弾劾および憲法の条項にも『1月の例外』は存在しない」とし、「暴徒を首都ワシントンに呼び集め、狂乱をあおり、弾薬を込めた大砲のように(ホワイトハウスと議会を結ぶ)ペンシルベニア通りに向かわせた。議事堂が占拠されていた際、トランプ氏は『喜んでいた』と伝えられている」と述べた。

トランプ氏は議会騒乱を扇動したとして下院で弾劾訴追された。弾劾訴追を受ける米大統領は3人目。2回の弾劾訴追を受けたのは史上初。しかし、上院では共和党議員の間で弾劾に反対する声が多く、トランプ氏が有罪になるかは依然不透明だ。

[ロイター]
トムソンロイター・ジャパン
Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【話題の記事】
・議会突入の「戦犯」は誰なのか? トランプと一族、取り巻きたちの全内幕
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
→→→【2021年最新 証券会社ランキング】


ニューズウィーク日本版 世界宗教入門
2026年5月5日/12日号(4月28日発売)は「世界宗教入門」特集。

イラン戦争の背景にある三大一神教を基礎から読み解く[PLUS]宗教学者・加藤喜之教授の「福音派」超解説

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます