特に欧州でその傾向が強いが、「ファンドなどが環境に対する負荷の大きさなどに一定の基準を設け、それに満たない企業は投資対象から外すようになってきている」と、JPモルガン証券の阪上亮太チーフ株式ストラテジストは言う。

auカブコム証券の河合達憲チーフストラテジストはESG投資に加え、持続可能な開発目標(SDGs)にも目を向ける。

「ESG投資ファンドも誕生しているし、じきにSDGsの17の目標にどれだけ貢献しているかで投資対象を選ぶ『SDGsファンド』も出てくるかもしれない」と河合氏。「日本もその流れに従わざるを得ない」

ガバナンスが不安定だったり環境対応が甘かったりする企業は、株価が上がらなくなるということだ。「直近では(ガバナンスの問題もあって株価が低迷する)東芝や日産のケースが参考になるかもしれない」

ESG投資と、それを加速させるであろう脱炭素への動き。今後の銘柄選びの前提条件ともなっていきそうだ。

注目の日本株

レノバ(東証1部:9519)

2000年設立。日本各地での太陽光発電や秋田県沖での風力発電計画など、再生可能エネルギーの自社発電事業を主力とする。他社向けとして、再生可能エネルギー発電所の開発・運営も。2020年5月からベトナム中部での風力発電事業に参画。

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本誌2021年1月12日号29ページより

注目の米国株

サンラン(NASDAQ:RUN)

2007年設立。米カリフォルニア州を拠点に太陽光エネルギーに特化した電力会社。住宅用太陽光発電と蓄電池を手掛け、米住宅太陽光発電パネル市場でトップシェア。2020年7月、業界2位のビビント・ソーラーを買収、規模拡大と成長を加速させている。

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本誌2021年1月12日号29ページより
※チャートは全て、上が株価(日本銘柄の単位は円、米国銘柄の単位はドル)、下が売買高(単位は株、Mは100万、Bは10億を表す)。チャート提供:TradingView

<本誌2021年1月12日号「2021年に始める 投資超入門」特集より>

(本誌特集では、この他に「バイオ」「デジタル化」「電気自動車」「企業再編」を注目テーマに選び、日米の代表的な銘柄をアナリストに聞いている)

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