<3人に1人は自宅で暖房が使えず、2人に1人は食事もまともに取れない現状>

イギリスで最も裕福なはずの大都市ロンドンで、何十万人もの子供たちが貧困にあえいでいる。英市民団体「子供の貧困アクショングループ」の調査によれば、ロンドンでは相対的貧困にある子供が70万人(全体の37%)で、その比率は国内最大規模。今年はコロナ禍による経済の低迷で、状況が悪化しつつあるという。

さらに、ロンドンに住む4~18歳の貧困層の子供8万4000人を調査した慈善団体チャイルドフッド・トラストの報告によれば、今年のクリスマスには約40%の子供が1つもプレゼントをもらえず、50%近くがフードバンクに頼らなくては食事が取れない状況だという。33%は燃料費が払えないために自宅で暖房も使えない。

トラストのローレンス・ギネス代表は「新型コロナウイルスの経済的影響から格差が例年になく拡大している」と言う。同団体は8万人の子供を援助するため12月8日までに300万ポンドの寄付を集めることを目標にしている。

<本誌2020年12月15日号掲載>

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