パースケールは、タルサの集会の出席者数が予想を大幅に下回った責任はメディアにあると主張。「抗議デモの可能性があるので、出席を止めた」というツイートをリツイートした。

新型コロナウイルスは「すぐに消え失せる」と発言するなどリスク軽視の発言と対応を繰り返してきたトランプの集会では、マスクをするかしないかも個人の自由、社会的距離も無視で、クラスター発生も心配されるほど。集会のスタッフからは6人の感染が確認されたが、トランプは「検査を増やすから感染者も増える、検査を縮小しろ」と演説で言ってのけた。

オクラホマ州タルサは、1921年に起きた白人による黒人虐殺の舞台だが、トランプは黒人差別に対する抗議デモが何週間も続くなかでこの地を選んでやってきて、演説ではそのことに一言も触れなかった。

選挙活動はパンデミックで中断していたため、タルサの集会は「デス・スター」と名付けられたトランプ再選運動の数カ月ぶりの大きな遊説イベントだった。デス・スターは、映画「スターウォーズ」シリーズに登場する悪の帝国の宇宙要塞の名だ。

ブラック・ライブス・マター(黒人の命は大事)を唱えるデモ隊は午後いっぱいタルサの会場の入り口の前に集まり、会場に到着したトランプ支持者の入場を妨害した。

若者たちにはめられた?

集会への出席を妨害するTikTokの運動が、実際にどれだけ出席者数を減少させたかはわからない。少なくともトランプの集会に膨大な数の登録があったというパースケールの見込みが外れたことは確かだ。

集会の前の週、バースケールは集会への参加登録が数百万人にのぼったと発言した。データサイエンティストと政策専門家は本誌に、この情報はトランプの再選を支持する層の規模を見極める役に立つかもしれないと語っていた。

トランプ陣営の公式ツイッターはのちに、集会はライブ配信され、数百万人が視聴したと主張した。

(翻訳:栗原紀子)

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