あるユーザーは次のようなコメントを投稿した。「歴史家たちは歴史上最も有名な音楽家のひとりを白人だと偽ってきたのか。ベートーベンは黒人だったのに、長年にわたって私たちに『白人だった』と信じ込ませてきた。またもや白人が歴史を白く塗り替えようとしているのだ」

ベートーベンと同時代に成功した黒人音楽家を引き合いに出す投稿もある。「ベートーベンのルーツに関する研究にどれだけの信ぴょう性があるかは知らないが、彼と同時代に注目すべき複数の黒人作曲家がいたことは確かだ。シュバリエ・ドゥ・サン・ジョルジュや、フランシス・ジョンソン、ジョージ・ブリッジタワーがそうだ」と、トレイシー・Q ・ロクスリーは指摘する。

黒人の音楽家がいた、というだけではない。ベートーベンより優れた音楽家だが、黒人だったがゆえに省みられなかった人物がいるのではないのか、と言うのだ。

ミシガン大学のキラ・サーマン教授(ドイツ史)も、ポーランド生まれのアフリカ系ヨーロッパ人であるジョージ・ブリッジタワーの方が、黒人音楽家としてもっと知られるべきだと指摘した。彼女はツイッターにこう投稿している。「『ベートーベンは黒人だったのか』という疑問を抱くよりも、『なぜ自分はジョージ・ブリッジタワーについて何も知らないのか』を疑問に感じて欲しい。正直なところ、ベートーベン黒人説についてもう議論は聞きたくない。それよりも、多くの人にブリッジタワーや彼のような音楽家の曲を演奏して欲しい」

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