――どれくらい早く、そのようなプログラムを始める必要があるのか。

いら立たしく感じていることがある。議会や連邦政府は特に、経済活動を再開し、仕事を失った人や中小企業を支援するためにできるだけ多くの資金を拠出したいという強い意欲を抱いている。そうしたことが大切なのは間違いない。けれども、経済活動に向けられる予算に比べると、公衆衛生や感染症対策に割り振られている予算はあまりに少ない。このような活動もしっかり行わなければ、大きな問題が起きると思う。

――「大きな問題」とは?

検査と接触追跡と自宅隔離を行う体制も整えずに、制限なしに経済活動を再開すれば、再び大規模な感染拡大が起きるだろう。もしかすると、それは既に起きた感染流行よりもはるかに大規模なものになるかもしれない。

<2020年6月23日号「コロナ時代の個人情報」特集より>

20200623issue_cover150.jpg
2020年6月23日号(6月16日発売)は「コロナ時代の個人情報」特集。各国で採用が進む「スマホで接触追跡・感染監視」システムの是非。第2波を防ぐため、プライバシーは諦めるべきなのか。コロナ危機はまだ終わっていない。
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための行動制限を解除すれば、感染の第2波を引き起こすリスクが付いて回る。その結果、ロックダウン(都市封鎖)を解除しても、またすぐに再度のロックダウンを行う羽目になりかねない。