コロナ危機で独り勝ちした格好のアマゾンはどうだろう。同社は徹底して効率性を追求しており、結果として多くの下請け業者や従業員を切り捨ててきた。それでも外出自粛が続く今、必要なものを玄関先まで届けてくれるアマゾンは、本当にありがたい存在に思える。

【参考記事】新型コロナでひとり勝ちのアマゾン──ポストコロナに向けた「無人配送」戦略

自分たちに反対する者を「社会主義者」呼ばわりする割に、トランプ政権の閣僚たちはアメリカ経済の基礎体力に深い不信感を抱いているようだ。効率の飽くなき追求が資本主義でないとしたら、いったい何が資本主義なのか。アメリカ経済の成功は発明と生産、物流の徹底した効率化によってもたらされた。その効率第一主義を信用しないのは、世界で最も偉大な経済を築き上げた推進力を信用しないことに等しい。

From Foreign Policy Magazine

<2020年6月16日号「米中新冷戦2020」特集より>

【参考記事】「切り離してはならない」米中デカップリングに第2次大戦の教訓

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2020年6月16日号(6月9日発売)は「米中新冷戦2020」特集。新型コロナと香港問題で我慢の限界を超え、デカップリングへ向かう米中の危うい未来。PLUS パックンがマジメに超解説「黒人暴行死抗議デモの裏事情」
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ドナルド・トランプ米大統領の掲げる「アメリカ第一主義」で、最も重要なのは雇用の国内回帰だ。2017年の就任演説でも「取り残される大勢のアメリカ人労働者のことを考えもせず、工場は次々と閉鎖され、国外へ出て行った」と非難し、自分の政権は「アメリカ人の仕事を取り戻す」と豪語していた。