香港の大学入試で出題された日本に関する歴史問題を巡り議論が起こる中、中国の国営メディアは、香港の学校が「無法地帯」となっていると批判した。
問題となっているのは、「1900─1945年の間、日本は中国に損害よりも利益を多くもたらした」かどうかを問う設問。5200人がこの試験を受けたという。
中国国営通信の新華社は15日夜の論評で、香港の学校は「非植民地化」に失敗し、教育システムは「一国二制度」に沿って発展していないと批判した。
「学校は、むやみに異説を広め、『一国二制度』を攻撃し、国家の信用を傷つけることが可能な無法な場所となったようだ」とし、「一部の未熟な生徒は反中勢力にだまされ、香港に混乱を生じさせる手先として利用されている」とウェブサイトで非難した。
香港の教育局トップは、設問について「日本の中国侵略時に多大なる苦痛を受けた中国の人たちの感情と尊厳を深く傷つける」との見解を示した。試験機関に対し、歴史試験に出題された理由を調査するよう指示し、取り消すよう求めた。
[香港 ロイター]

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

2020年5月19日号(5月12日発売)は「リモートワークの理想と現実」特集。快適性・安全性・効率性を高める方法は? 新型コロナで実現した「理想の働き方」はこのまま一気に普及するのか? 在宅勤務「先進国」アメリカからの最新報告。
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます