<感染症対策に支障が出かねないと不安が強まっているが、イラン政府からは「アメリカのプロパガンダだ」との声も上がる>

新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないイラン。3月5日の時点で少なくとも3500人の感染が確認され、死者数も中国以外ではイタリアに次ぐ107人に上っている。

政界の上層部にもウイルス感染が広がっている点も、他国にはない懸念材料だ。最高指導者ハメネイ師の側近や元駐バチカン大使などの政府高官が相次いで死亡。エブテカール副大統領は感染の確認される前日、閣議でロウハニ大統領の近くに座っていた。

さらに3月3日には、23人の国会議員の感染も判明。議員全員に自主隔離が呼び掛けられており、今後のウイルス対策に支障が出かねないとの不安が強まっている。

もっともイラン政府からは、感染拡大の報道はイラン当局の無能さを印象付けたいアメリカのプロパガンダだとの声も上がっている。米トランプ政権は経済制裁を科しているイランに対し、ウイルス問題に関する支援を提案したが、イラン側に拒まれたという。

<2020年3月17日号掲載>

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新型コロナで議員も死亡したイランの現状(動画)