[ブラジリア 26日 ロイター] - ブラジルのドゥリガン財務相は26日、地元メディアのインタビューで、政府が来年の実質的な基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字目標を引き上げる方針を明らかにした。ただ具体的な数値は示さなかった。

25日に行われた大統領選の決選投票で、左派のルラ大統領が再選を収め、26日の市場では財政悪化懸念から同国株・通貨に大規模な売りが出た。

ドゥリガン氏は、政策当局者に対して基礎的財政収支目標の中央値を正式な目標とすることを義務付ける法案を政府として年内に議会へ提出する考えを打ち出した。

また、国債市場取引の「合理性を確保する」ため介入したと述べた。予定していた国債入札を中止するとともに、臨時の国債買い戻しオペを実施した。

「短期、中期、長期のいずれの期間においても財政の安定性に関する議論に立ち戻り、目標中央値の達成を正式に追求するとともに、来年の黒字見通しを引き上げる」と述べた。

ブラジルは現在、来年の財政目標として基礎的財政収支を国内総生産(GDP)比0.5%の黒字とし、上下それぞれ0.25ポイントの許容幅を設けている。もっとも現行の財政ルールでは、財政目標の達成状況を評価する際に一部歳出を計算から除外できる仕組みとなっており、裁判所命令に基づく政府債務の支払いの一部も除外対象に含まれる。

政府は8月時点で、来年の実質的な基礎的財政収支をGDP比0.1%の黒字と見込んでいた。実現すれば、2022年以来初の財政黒字となる。

投資家やエコノミストの間では、義務的支出の急増を踏まえると、この財政健全化のペースは不十分との見方が多い。こうした懸念を背景に、投資家はブラジル国債の保有に対し、より高いリスクプレミアムを要求している。

ブラジルの財政健全性を示す主要指標の政府総債務残高は、ルラ氏の現政権発足以降GDP比で10ポイント超上昇し、82.9%に達している。

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