[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終えた。人工知能(AI)開発の米アンソロピックの新規株式公開(IPO)申請がAI関連株への投資家心理を押し上げた。前週まで週足で続落していたS&P総合500種とナスダック総合は、下落に歯止めをかけた。
アンソロピックは26日、米国でのIPO申請書類を公開した。巨額の赤字と急速な売上高の伸びが明らかになり、開発に多額の費用がかかる中でも、世界経済を変革し得るAIシステムの構築を目指す姿勢を示した。
今週は28日の米連邦準備理事会(FRB)の政策決定、29日の国内総生産(GDP)およびインフレ指標のほか、週を通じて多数の企業決算発表が予定されている。
S&P総合500種構成企業の3分の1超が今週決算を発表する。ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)のアルファベット、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムも含まれ、巨額のAI投資が成長につながっているかどうかが注目される。
RWAウェルス・パートナーズの最高投資責任者、JP・パワーズ氏は「きょうはアンソロピックの開示が全てで、相場は再びやや楽観的な方向に傾いていると言える。ただ、開示内容は多岐にわたる。実際に上場する際、投資家にどの程度好意的に受け止められるかが注目される」と述べた。
その上で「各材料が同じ方向を示さなければ、相場が振り回されるリスクがある。きょうは少し楽観的だが、今週の他の発表を受けて何が起きるかは分からない」との見方を示した。
AIブームの最大の恩恵を受ける分野の一つとみられている半導体関連銘柄が相場上昇を後押しした。フィラデルフィア半導体指数は2.8%上昇したが、月初来では依然として12.2%下落している。
メタは1.9%下落。AI向けデータセンターやクラウドコンピューティングの拡充などに伴う巨額の費用を賄うため、最大950億ドルの資本調達を実施する計画を発表した。
AI関連の取引は今月、借り入れコストの上昇を受けて債務で賄う支出の正当化が難しくなりかねないとの懸念から圧力にさらされてきた。
ただ、アンソロピックのIPO申請が投資家心理を支え、コアウィーブを含むネオクラウド企業は序盤の下げから切り返した。
その他のAI関連企業も好調で、光学部品メーカーのルメンタムが約8%、コヒレントが約6%、それぞれ上昇した。
超大型株とグロース(成長)株も大半が上昇。テスラは5.2%急伸し、終値で3カ月超ぶりの高値を付けた。バークレイズが投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」に引き上げた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.36対1の比率で上回った。ナスダックでも1.09対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は約167億株。直近20営業日の平均は172億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 52361 +146 +0.2 52320 52620 52263
.58 .42 8 .45 .19 .25
前営業日終値 52215
.16
ナスダック総合 26169 +214 +0.8 26026 26306 25986
.38 .04 3 .87 .83 .56
前営業日終値 25955
.34
S&P総合500種 7676. +53. +0.7 7639. 7702. 7639.
77 09 0 70 13 70
前営業日終値 7623.
68
ダウ輸送株20種 20204 +162 +0.8
.82 .91 1
ダウ公共株15種 1096. -1.1 -0.1
91 8 1
フィラデルフィア半導体 11083 +304 +2.8
.47 .01 2
VIX指数 18.39 -1.0 -5.4
6 5
S&P一般消費財 1880. +20. +1.1
22 70 1
S&P素材 645.8 +0.9 +0.1
4 4 5
S&P工業 1412. +19. +1.4
96 48 0
S&P主要消費財 985.7 -1.2 -0.1
2 4 3
S&P金融 931.9 +1.9 +0.2
5 7 1
S&P不動産 272.8 +1.4 +0.5
4 3 3
S&Pエネルギー 1071. +5.3 +0.5
17 4 0
S&Pヘルスケア 2089. -0.2 -0.0
41 3 1
S&P通信サービス 429.6 -6.2 -1.4
0 0 2
S&P情報技術 6996. +103 +1.5
43 .15 0
S&P公益事業 432.3 -0.1 -0.0
7 0 2
NYSE出来高 14.02
億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 6288 + 大阪比
5 685
シカゴ日経先物12月限 円建て 6284 + 大阪比
0 640