Rodrigo Campos Marcela Ayres Karin Strohecker

[ニューヨーク/ブラジリア 26日 ロイター] - ブラジルで25日に行われた大統領選の決選投票で、左派で現職のルラ大統領が右派のフラビオ・ボルソナロ上院議員を破り再選を果たしたことを受け、26日のブラジル金融市場は株価とレアル相場が急落するなど大荒れの展開となった。

オックスフォード・エコノミクスの中南米担当シニアエコノミスト、マウリシオ・モンヘ氏は「ルラ氏の勝利を受け、ルラ氏の4期目政権下での財政見通しを巡る見直しが市場で進み、急激な売りが広がった」と指摘。「ルラ氏にとって最大の課題は、実質賃金の上昇と雇用拡大を優先しながら、信頼性があり持続可能な財政再建の実現は可能だと市場を納得させることだ」と述べた。

INGのストラテジスト、クリス・ターナー氏は「国内金融市場にとって重要なのは、ボルソナロ氏がどれだけ早く選挙結果を受け入れるか、少なくとも憲法に基づく手続きの進行を容認することだ」と指摘。市場はまた、ルラ氏の財務相人事にも注目。RBCブルーベイ・アセット・マネジメントのグラハム・ストック氏は「次期ルラ政権が財政規律を維持する意思を示すかが市場にとって最大の焦点になっている。その第一歩となるのが、今後数週間以内に行われる新財務相の任命だ」と述べた。

26日の株式市場では、ブラジルの主要株価指数のボベスパ指数が一時15%超下落。1日当たりの下落率としては1998年以来最大の下落率となる可能性がある。ブラジル証券取引所を運営するB3は、ボベスパ指数が前営業日終値から10%下落したことを受けサーキットブレーカーが発動され、株式売買を30分間停止したと発表した。

外国為替市場では、ブラジルレアルが対ドルで一時11%超下落。1日当たりの下落率としては過去最大級になる可能性がある。

売りはブラジル国債にも波及。2054年償還債など超長期債を中心に大きく売られた。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのデータによると、ブラジルの5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)保証料率は151.67ベーシスポイント(bp)に上昇。前週末終値の120.21bpから大幅に拡大した。CDSは国債の債務不履行(デフォルト)に対する保険コストの指標とされる。

市場が急落する中、ブラジル財務省は27日に予定していた物価連動国債の入札と、29日に予定していた固定利付国債の入札を中止した。

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