Sumit Saha
[26日 ロイター] - 米天然ガス大手のEQTは26日、同業レンジ・リソーシズを130億ドルの株式交換方式で買収すると発表した。米天然ガス需要が拡大する中、統合により米最大規模の天然ガス生産会社となる見通し。負債を含めた統合後の企業価値は500億ドルを超える見込みで、取引は2027年1─3月期に完了する見込み。
統合後の経営はEQTが主導し、本社も引き続き東部ペンシルベニア州に置く。レンジから最高経営責任者(CEO)ら2人が取締役に加わる。EQTの株主は統合後の会社の約73%を、レンジ株主は残り27%をそれぞれ保有。5年間で計約200億ドルのフリーキャッシュフローを生むと見込まれる。
米国では、液化天然ガス(LNG)の輸出増や、人工知能(AI)関連データセンターからの電力需要の増加が顕著だ。米エネルギー情報局(EIA)によると、米国内消費量は25年の日量919億立方フィートから27年に943億立方フィートに増える見通し。
EQTとレンジは、いずれもアパラチア盆地にガス資源を保有する。統合によってEQTの収益力が改善するほか、掘削可能な資源を拡充。電力会社やLNGの輸出業者などへの供給体制を強化する。
レンジの株主は、保有1株につきEQTの0.987株を受け取る。ロイターの試算によると、株式価値は128億3000万ドル(1株当たり54.91ドル)と、レンジ・リソーシズの23日の終値に対して約20.6%のプレミアムが付く。