Rachel More Christina Amann

[ベルリン 26日 ロイター] - ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のアウディのデルナー最高経営責任者(CEO)が11月3日に控える米中間選挙の激戦州である南部ジョージア州で開かれた集会にトランプ米大統領と共に参加したことを受け、労働組合のトップは26日、社内規範に違反しているとして批判した。

24日の集会では、アウディによる40億ドル規模の工場建設計画が発表された。自動車関税措置の影響を避けるため、年間20万台のスポーツタイプ多目的車(SUV)を生産する予定。これに対し、ドイツ最大の産業別労働組合IGメタル会長でVW監査役会に属するベンナー氏は「選挙期間中の政治的中立を求める自社規則に著しく違反している」と指摘した。計画には労働者代表を含むVW監査役会の承認が必要となる。

関係者によると、アウディの経営陣は行動規範に対する例外を承認しており、別の労働組合関係者は反対しなかったものの懸念を表明したという。

トランプ氏はこれまでに極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」への支持を表明。ドイツの政財界の間では懸念が広がっている。VWの第2の株主であるニーダーザクセン州のリース首相は、「選挙集会はこれほどの投資を発表するのにふさわしい場所ではない」とし、デルナー氏が政治的なショーの一環となったことは不適切だとの見方を示した。VWグループのドイツ内の生産拠点は、コスト削減圧力を受け、人員削減などを進めている。

デルナー氏を「ミニ・イーロン・マスク」と称し、政治的言動で物議を醸した米電気自動車(EV)大手テスラのCEOになぞらえる指摘もある。

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