<マレーシア、フィリピンがカナダなどのごみ排出国から送られてくる違法なごみの「返品」に乗り出した>

このごみは収集しません――。分別などのルールが守られていないごみにそんなステッカーが貼られて、ごみ収集所に取り残されている光景を多くの人が見たことがあるだろう。今、その国際版ともいうべき問題が起きている。

一定のルールに基づき世界の国からごみを受け入れてきた東南アジア諸国が、ルールの守られていないごみが多過ぎるとして、「返品」に乗り出しているのだ。マレーシアのヨー・ビーイン環境相は5月28日、港に留め置かれている違法ごみのコンテナ60個を輸入元の国々に送り返すと発表した。

この中には電子機器や家庭ごみ、汚染ミルクのカートンまである。「マレーシアは世界のごみ捨て場になるつもりはない」と、ヨーは4月に大規模な調査が行われたときに述べている。

フィリピンのドゥテルテ大統領は5月、カナダから送られてきた違法ごみコンテナ69個分の返送を実施。受け取らなければ「カナダに宣戦布告する」と息巻いた。ごみ排出国は、そのプロセスの見直しを迫られている。

<本誌2019年6月11日号掲載>

20190611issue_cover200.jpg

※6月11日号(6月4日発売)は「天安門事件30年:変わる中国、消せない記憶」特集。人民解放軍が人民を虐殺した悪夢から30年。アメリカに迫る大国となった中国は、これからどこへ向かうのか。独裁中国を待つ「落とし穴」をレポートする。
ニューズウィーク日本版 サッカーW杯 日本が優勝する日
2026年6月9日号(6月2日発売)は「日本が優勝する日」特集。

Jリーグ発足後、飛躍的に進化した日本サッカー。W杯の頂点に挑み世界を驚かせる時が来た

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます