[ロンドン 2日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、円が対ドルで急伸した。終盤では0.79%高の1ドル=158.92円となった。
急伸のきっかけは直ちには明らかでない。円は7月末の異例の日米協調介入前に1ドル=163.98円と40年ぶりの安値を付けた後、介入後には155.21円まで上昇した。しかし、その後は上げ幅の一部を失っていた。
大和キャピタル・マーケッツ・ヨーロッパの経済調査責任者、クリス・シクルナ氏は「非常に大きな動きだ。この日の日銀審議委員のコメントを受けて、米国か日本が少なくともレートチェックを行うには都合の良いタイミングだろう」とした上で「ドル・円の動きの背景を特定するのは難しいが、介入というよりレートチェックである可能性が高いとみている。先の介入がトレンドを転換させなかったことを踏まえると、今回もトレンドを変えようとする介入ではないだろう」と語った。
タカ派として知られる日銀の高田創審議委員は2日、年2回の間隔での利上げは「従来の発想」であり、強まるインフレ圧力に対抗するためには機動的に利上げを行うべきだとの考えを示した。
アナリストらは、2日の円上昇が介入だった可能性を裏付ける要因もあるものの、動きの規模は比較的限られていたと指摘した。
SMBC・EMEAのチーフストラテジスト(グローバル市場担当)、ハンク・カレンティ氏は「介入であれば、市場が閑散としているときに実施される傾向がある。今週の市場はその条件を満たしている可能性がある」と述べた。
円は日米金利差の大きさから軟調な地合いが続き、2日には一時1ドル=160.39円と、介入以降で最も弱い水準まで下落した。
スコシアバンクの通貨ストラテジスト、エリック・テオレ氏は「160円台への逆戻りは、市場が現時点で円のファンダメンタルズ面での支えを見いだせていないことを示している」と述べた。
主要通貨のバスケットに対するドル指数は0.09%安の99.59。ユーロは0.06%安の1ユーロ=1.1585ドル。
英ポンドは0.23%安の1ポンド=1.3484ドル。
カナダドル は上昇した。終盤は0.42%高の1ドル=1.384カナダドルとなった。
カナダ銀行(中央銀行)は2日に開いた金融政策決定会合で、主要政策金利を2.25%に据え置くと決定した。ただ、マクレム総裁は、インフレ率が中銀の目標である2%を上回る水準で推移し続ければ、金利を複数回引き上げる用意があるとの考えを示した。
ドル/円 NY午後3時 158.93/158.95
始値 159.89
高値 159.90
安値 158.31
ユーロ/ドル NY午後3時 1.1585/1.1587
始値 1.1572
高値 1.1608
安値 1.1572