[ロンドン 3日 ロイター] - ロシアの反戦政治家ボリス・ナデジディン氏は3日、当面の間、国外に出国したと明らかにした。ロシア政府は数週間前に同氏を「外国の代理人」に指定し、下院選への立候補資格を剥奪していた。

ナデジディン氏はパリのエッフェル塔を背にした動画を通信アプリ「テレグラム」に投稿し、「私は無事で、自由の身だ。残念ながら、今はロシアにはいない」と語った。「今は状況を把握し、次に何をすべきか見極める必要がある。今後の計画については後日書くつもりだ」とした。

同氏は元リベラル派議員で、ロシアによるウクライナでの戦争を批判してきたが、公の場で意見を表明し続けるため、厳しく統制されたロシアの政治システムのルールの中で活動しようと試みてきた。

同氏の出国は、国内からロシア政府に異を唱える意思を持つ有力な反体制派がまた1人失われることを意味する。プーチン大統領を批判する人々の大半は現在、収監されているか国外に亡命している。

ナデジディン氏は9月の下院選への出馬を目指していたが、法務省が7月10日に同氏を「外国の代理人」リストに加えたことでその望みは打ち砕かれた。同リストは、当局が海外からの支援を受けて反ロシア的活動に関与していると判断した人物に広く適用されている。

その翌週、同氏は警察の取り調べを受け、交流サイト(SNS)上で「過激派のシンボル」を表示したとして裁判所から少額の罰金を科された。同氏はその際、当局が「私を沈黙させ、政治から追い出し、私の生活を極めて困難にしている」と訴えていた。

ナデジディン氏は2024年の大統領選でプーチン氏に対抗して出馬を試みたが、選挙管理委員会は技術的な理由から立候補を認めなかった。

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