Nandita Bose
[ワシントン 3日 ロイター] - トランプ米大統領は3日、首都ワシントン中心部の人工池を巡る器物損壊事件の訴追取り下げについて、ジャニーン・ピロ連邦検事を「圧力に屈した」「傘のようにしぼんでしまった」と厳しく批判した。
トランプ氏は記者団に「加害者を追及する代わりに、裁判官はピロ氏と同氏の部署を攻撃した。そして同氏は怖じ気づいたのだろう。何が起きたのか分からない」と述べた。
ピロ氏の事務所は7月31日、裁判所への提出書類で、損傷は破壊行為ではなく施工不良が原因だったと説明し、故意に人工池を損壊したとして訴追していた元五輪カヌー選手デービッド・ハーン被告に対する起訴を取り下げるよう申し立てた。
改修されたばかりの人工池では、水が緑色になる藻の大量発生や、青色の内張り材の剥離が発生。総額1470万ドルの改修工事への批判が高まる中でトランプ氏は、問題は何者かによる意図的な破壊行為が原因だと繰り返し主張していた。
トランプ氏は、防水材を切断する人物が映った監視カメラ映像があるとし、政治的盟友でもあるピロ氏は訴追を継続すべきだったと主張。「ピロ氏は間違いを犯した。あれは破壊行為だった」と繰り返した。
ピロ氏はFOXニュースの元司会者で、長年のトランプ氏支持者として知られ、現在はワシントン地区の連邦検事トップを務める。トランプ氏は、こうした批判を行う前にピロ氏と直接協議したかどうかには言及せず、同氏の職務継続を再検討しているのかとの質問にも答えなかった。
ピロ氏の事務所とホワイトハウスは、コメント要請に直ちには応じなかった。
人工池の改修は、トランプ氏がワシントンで進める一連の事業の1つ。トランプ氏はホワイトハウス東棟を取り壊し、4億ドル規模の宴会場建設を進めているほか、リンカーン記念堂とアーリントン国立墓地の間に大規模なアーチを建設する構想も打ち出している。