[ロンドン 3日 ロイター] - 英国では2026年上半期に採用活動が減速し、大学卒業者向け求人は20年以来の最低水準に落ち込んだことが、求人サイト「インディード」が3日に公表した調査で明らかになった。一方、AI(人工知能)関連人材の需要は過去最高を更新した。

調査によると、求人件数は年初から7月17日までに11%減少し、新型コロナウイルス禍前と比べて32%減った。求人広告で提示された賃金の伸び率は、6月までの3カ月が前年同期比3.9%となり、22年2月以来で最も低い伸びに鈍化した。

大卒向け求人は7月10日時点で前年同期比7%減少し、この時期としては20年以来の最低水準を記録。夏季の短期・季節雇用を対象とする求人も、過去4年間で最も少なかった。

一方、6月末時点でAI関連スキルを求める求人が全体の9.4%を占め、過去最高を記録した。

インディードのシニアエコノミスト、ジャック・ケネディ氏は、「英国の労働市場は圧力にさらされ続けている。採用意欲は経済の大半の分野で減少し、求人の際に示される賃金の伸びも徐々に鈍っている」と指摘。「大学新卒者や若年労働者にとって特に厳しい状況で、職業人生の第一歩を踏み出す機会が減る中、限られた求人を巡る競争が激化している」と述べた。

英国では、新型コロナ禍以降、若年層の失業問題が深刻化している。公式統計によると、16―24歳で就学も就業もせず職業訓練も受けていない、いわゆる「NEET」の若者は100万人を超えている。こうした状況を受け、バーナム首相は先週、若者向けの職業教育・技能訓練を地域の雇用ニーズに適合させる改革計画を発表した。

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