<為替> ドルが対円で下落した。前日はニューヨーク取引時間帯に政府・日銀が円買い・ドル売り介入を実施。この日は2回目の介入への警戒感が高まったことでドルの上値が抑えられた。 終盤の取引でドル/円は0.8%安の158.225円。前日はドルは対円で2.4%下落していた。政府・日銀が30日に実施した円買い介入の規模は6.4兆円―9.6兆円規模だったと推計されている。この日は関係筋がロイターに対し、米財務省がニューヨーク連銀を通じ、複数の銀行に対し、31日に円相場に介入する可能性があるとして、「今後の措置に備える」よう通知したと明らかにした。財務省の三村淳財務官はこの日、円安対応を巡る米当局との協調観測について「単なる精神的支援を超える支援を得ている」との認識を表明。財務省内で記者団に対し、前日に為替介入に踏み切ったかどうかは「ノーコメント。コメントは差し控える」としながらも、米当局と「あらゆることについて連絡を取り合っている」と述べた。 日銀は31日の金融政策決定会合で、政策金利である無担保コールレート翌日物の誘導目標を1.0%程度で維持すると賛成多数で決定。6月に利上げを決めており、今回はその影響を見極めるべきと判断したとみられる。ただ、引き続き物価上振れリスクを警戒し、「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)で今後も利上げを継続する方針を示した。 前日は日本と韓国の当局が自国通貨買いの為替介入を実施。韓国ウォンは対ドルで約1%安の1439.66ウォン。前日は9カ月ぶりの高値を付けていた。終盤の取引で主要通貨に対するドル指数 は0.26%安の99.807。週初からは1.6%下落した。ユーロ/ドルは0.1%高の1.1535ドル。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 長期ゾーンの国債利回りが月間ベースで上昇の見通しとなった。市場は中東情勢を巡る混乱と米連邦準備理事会(FRB)の政策見通しに対する不透明感を消化する展開となっている。中東情勢が再び緊迫化する中、原油先物は上昇基調にあり、取引時間中に米WTI先物は1.39%高の1バレル=84.73ドル、北海ブレント先物は1.16%高の90.06ドルに上昇した。ホルムズ海峡で複数のタンカーが引き返しを余儀なくされたとの報道を受けた。今週の長期ゾーンの国債利回りの上昇は、28─29日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)での金利据え置き決定後に加速した。ウォーシュ議長の発言はインフレ抑制を改めて表明した以外、FRBの政策の道筋について手がかりを示すものではなく、FRBの見通しを巡る不確実性はさらに強まった。10年債利回りは8.2ベーシスポイント(bp)上昇の4.745%。一時、4.747%と2025年1月以来の高水準を付けた。1日の上昇幅は5月15日以来最大となったほか、月間では約32bp上昇し、3月以来最大の上昇幅となった。 30年債利回りは6.8bp上昇の5.275%。週間では過去5週で4回目の上昇となる見通しとなった。月間では約35.7bp上昇し、2024年12月以来の大きさとなる見通し。 2年債利回りは6.4bp上昇の4.293%。ただ、週間では小幅低下となる見込み。 2年債と10年債の利回り格差は45bp。一時、5月27日以来の高水準となる45.6bpまで拡大した。 物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.272%、10年物が2.276%。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 主要3指数が続伸して終了した。アマゾン・ドット・コムが好決算を受けて急伸したことで、人工知能(AI)関連銘柄に対する投資家心理が好転した。一方、アップルは決算内容が市場の期待に届かず下落した。アマゾンが前日発表した第2・四半期決算は、企業によるAI関連支出の拡大が追い風になり、クラウドコンピューティング部門「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」の売上高の伸びが予想を上回った。年間設備投資の見通しが引き上げられたことで、AIサービスへの需要が大規模なインフラ投資を正当化するのに十分なほど強いことも示され、この日の取引を前日終値比15.3%高で終了した。マイクロソフトが29日に発表した決算も好調だったことで、AI向けデータセンター投資の過剰拡大を巡る懸念は和らいでいる。アップルが前日発表した第3・四半期決算は売上高、利益ともに市場予想を上回ったが、第4・四半期の売上高の伸びの見通しは市場予想を下回った。これを受け、アップルはこの日の取引を7.4%安で終了。 アップルの下落を受け、S&P情報技術株指数は他のハイテク株が上昇したにもかかわらず0.54%下落した。マイクロソフトは3%高。クラウド事業の成長見通しが市場予想を上回ったことを受け、前日には2008年以来最大の上昇率となる15%超高を記録していた。フィラデルフィア半導体株指数は0.07%高。ただ、6月22日に付けた終値ベースの過去最高値からはなお20%以上低い水準にある。米国株式市場全体では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.3対1で上回った。 米取引所の合算出来高は206億株。直近20営業日の平均は171億株。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 米ドルが前日、2023年1月以来最大の下落となった後、持ち直したことを受け、金は2%下落した。ただ、6月の米インフレ率が鈍化したことで米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退し、金は5カ月ぶりに月間で上昇する見通しとなっている。
金現物は午後1時40分(日本時間午前2時40分)時点で1オンス=4049.83ドルと1.3%安。米国の金先物8月限は1.3%安の4107ドルだった。 金は月間で1.1%上昇し、2月以来最大の上昇率となった。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> ホルムズ海峡で複数のタンカーが引き返しを余儀なくされたとのイラン側の報道を受け、世界的な原油供給への懸念が高まる中、1ドル超上昇した。清算値は、北海ブレント先物が1バレル=1.09ドル(1.2%)高の90.12ドル。米WTI先物は1.08ドル(1.3%)高の1バレル=84.67ドルとなった。
月間ではWTIが21%、ブレントが24%上昇し、3月以来最大の上げ幅となった。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 157.57/157.60
始値 159.98
高値 160.53
安値 157.6
ユーロ/ドル NY終値 1.1527/1.1529
始値 1.1501
高値 1.1546
安値 1.1456
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 96*00.00 5.2670%
前営業日終値 96*28.00 5.2070%
10年債(指標銘柄) 17時05分 97*10.50 4.7183%
前営業日終値 97*24.00 4.6630%
5年債(指標銘柄) 17時05分 99*25.00 4.4242%
前営業日終値 100*00.25 4.3730%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*31.25 4.2622%
前営業日終値 100*01.25 4.2290%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 52485.03 +276.97 +0.53
前営業日終値 52208.06
ナスダック総合 25373.85 +251.68 +1.00
前営業日終値 25122.18
S&P総合500種 7489.72 +52.09 +0.70
前営業日終値 7437.63
COMEX金 12月限 4107.0 ‐53.6
前営業日終値 4160.6
COMEX銀 9月限 5778.6 ‐123.1
前営業日終値 5901.7
北海ブレント 9月限 90.12 +1.09
前営業日終値 89.03
米WTI先物 9月限 84.67 +1.08
前営業日終値 83.59
CRB商品指数 385.1025 +0.6481
前営業日終値 384.4544